だまされ結婚
結婚前、夫は、働きながら学生もしていた。
難しい勉強に自らチャレンジし、「日々、アタマを目一杯使っている人」の顔をしていた。
「知的な顔」と言って良かった。
勉強嫌いの私は、「この人、勉強が好きなのかー。すごいなー」と感心し、尊敬してしまった。
夫は、スゴイ数の本も持っていた。
私の父も、本が多かった。よく、難しい本を買って読み、あれこれと学んでいた。
それで私は、夫を、「父のような読書家」と思い込んだ。
「勉強家」と「読書家」 … 。
この思い込みは、二つとも、私のカンチガイだった。
学生を終えた夫は、まず勉強をきれいさっぱり、やめた。
顔は、「動物的な顔」に変わった。
彼は、単に「学歴」がほしいだけの俗物 … だったのだ。
また、大量の本は、実は、「9割以上が積ん読」「単なる飾り」であった。
読みもしない難しい本を大量に飾り、人に見せびらかす…という、私からすると「恥ずべき行為」を、夫は平然とやれる輩だったのである…。
夫の本当の趣味は、
テレビを見る。新聞を読む。本を買う。
この3つだった。
月に何万円も本を買うのをやめなかった。一種の買い物依存だった。(その結果、ウチは、下流の暮らしだ。)
夫がリタイアし、365連休となり、いよいよ本を読む日が来るのか?と、私は思った。
しかし、夫が今熱中しているのは、韓流ドラマだ。
たまに本を読んでいると思えば、自分の蔵書ではなく、新たに買った軽い読み物や週刊誌…。
今、蔵書は、単なる場所ふさぎである。
ウチで一番広い部屋を、夫は「書斎」と称し、ズラリと死蔵書の入った本棚を並べている。中身同様、部屋自体が死蔵されている。
しかし、今日、
私は、名案☆ を思いついた。 (^o^)
毎日、1時間以上蔵書を読まなければ、その日は蔵書を1冊捨てる。
それを、夫に課した。
本が減っていく日は近い。\(^_^)/ \(^_^)/