すずめの歌

夫と2人暮らしの日々

2022年6月に書かれた記事

  • 母の差別意識と蔑視

    【長文】 母は、 私という人間を、全く理解していなかった。 私の2、3の断片だけで、 私を解った気になり、 軽蔑し、憎悪し、 その偏見と蔑視を、生涯変えなかった。 彼女の考えは、 煎じ詰めれば、こうだった。 … … … … 娘は、 鼻と唇が奇形であり、当り前でない。 顔が 当り前(正常)でない人間... 続きをみる

  • 夫婦墓

    両親は、 父が死ぬ2.3年前から 「二人だけで入る小さいお墓が欲しい」と、 私に 真剣に頼んで来た。 今から 17、8年前の事だ。 私は困惑し、 どうすることも出来ずに放置した。 父は、若かった頃、 私たち子ども3人に向かって、 「オレは、墓なんか要らん! オレが死んだら、 骨は 山の上からパーッ... 続きをみる

  • 納骨

    青空が広がっている。 しかし、風がやや強い。 見渡す限り、どこまでも緑が広がる丘陵地帯。 父母の「夫婦墓」は、 その丘陵地帯の、最も小高い丘の上にある。 丘の上は、風がひときわ強かった。 風が強ければ、 骨の粉が吹き飛ばされるのでは…と、 私は 前夜から危ぶんでいたが、 危惧した通りの天候となった... 続きをみる