すずめの歌

夫と2人暮らしの日々

2021年1月に書かれた記事

  • 子の心、親知らず。

    18歳の父の写真を破り捨ててから、 考えた。 私に、 自分が長年保管してきた写真を 無言で手渡した時、 父は、 どう思って渡したのだろう…。 まさか、 私が、 全てを廃棄したり、 自分の写真を粉々に破り捨てる…とは、 父は、 夢にも 思ってもいなかっただろう…。 おそらく、 父は、 父の、たった1... 続きをみる

  • 父を破り捨てる。

    18歳の父の写真を、 なかなか 捨てられない。 捨てようと思いながらも、 棚の上に置き、 毎日、 チラチラと見る。 いかにも気弱そうな、 フニャフニャした軟弱な精神の持ち主が 写っている。 この精神の弱い若者が、 10年後には、 結婚して 妻子を持つ。 そして、 その妻子を 横暴に支配し、 一家の... 続きをみる

  • 私が私の温かい母になる

    【長文】 まだ小さかった息子を連れ、 実家へ出入りしていた頃の事だ。 私は、 父から 実家に保管されていた、 私の小学生時代の 学校のテスト類やクレヨン画を 渡された。 また、 その数年後、 父が長く保管していた、 数枚の古い写真を 渡された。 父が独身時代の、 戦前の古い写真だ。 私は、 黙って... 続きをみる

  • 1人でいられる能力・№2

    【長文】 …母と 2人きりの昼間。 家の中、 あるいは、洗濯竿の下で。 母が、 父の日頃の行状について、 私に一方的に、 熱弁を振るっている。 父が、 いかに非常識な行動をしでかし、 それによって、 いかに母が困らされ、 苦しめられたか…。 父が どれほど、 酷い理不尽な人間であり、 母が どれほ... 続きをみる

  • 1人でいられる能力

    【長文】 斎藤学「『自分のために生きていける』ということ」 ~抜粋 (下線は、バカ女改めリラによる) *************************************************** 第6章「一人でいられる能力」が「親密な関係」をきずく ○「一人でいられる人」は自分の欲望に正... 続きをみる