すずめの歌

夫と2人暮らしの日々

ゆったり のんびり のびのびと

真夜中に眼が覚めて、ふと、気づいた。




もう、60代も半ばにさしかかった。


普通に元気に暮らせるのは、あと何年か?


10年位か?


あと、何年、自分は、生きるのか?


20年位か?



あぁ、もうそれしか、時間が残ってないんだなぁ… 




最初の40年は、悲惨に不幸に暗く、過ごした。


親に、やりたい放題に支配され、踏みにじられ、潰された。


幼時から、「お前には価値がない」と、叩き込まれた。


親から逃げ、自分で立ち上がって歩き出すまで、とても時間がかかった。




次の20年は、息子を中心にして、懸命に、グルグル回り続けた。


何でも、まず、息子が最優先。


息子の幸せが、私の幸せ。


自分自身は、二の次、三の次…。 
自分を放置し、じっと我慢した …。



今98歳の母は、私を、幼時からずっと、侮蔑し嫌っている。


しかし、老人ホームにいる。呆けかかってもいる。


だから、必要最低限の関わりで良い。




息子も、巣立った。

私を嫌っている。


だから、もう、こちらからは関わらない。



あぁ、これから、やっと、
「私自身の時間」が、はじまる…。



自由に、生きられるんだなぁ… … !



私が、これからの時間の 「主人公」 になるんだ…。



今まで、ずっと、 「脇役」 だった。
「誰かに従属する人生」 だった … …。




これからの時間…。


10年か、20年にすぎない … 。



きっと、 あっという間 だろう …。



のこりの時間、
ゆったり のんびり のびのびと 
私なりに 花ひらこう、 


ねぇ、わたし !