すずめの歌

夫と2人暮らしの日々

初体験・砂糖の袋

スーパーに行き、
白砂糖2袋をはじめ、

いろいろ買った。




帰宅して、
砂糖の袋を

戸棚にしまった直後、
指に

砂糖の粒が付いていることに
気づいた。




あれ? 


もしかして、
袋に
穴が開いているのかな?




取り出して
よく見ると、
ビニール袋の

中央部分に、
5センチほどの直線の傷が
斜めについていた。





何か鋭い物でつけられたらしい
裂け目だ。




スーパーからは、
夫が

他の品と一緒に
リュックに詰めて
持ち帰った。



きっと、
夫が

何か固い物で
不注意に
こすってしまった結果、
裂けたのだろう……。





もう開封状態なので、
こぼれないように、
砂糖の容器に

サッサと
移し替えてしまおうと思った。






移し替えながら、
気がついた。




そういえば、
スーパーの陳列棚で見た時、
一番上にあった
1袋だけ、
中身が
少し柔らかい状態で
置かれていた。




他の袋は
すべて、
固くて四角く、

平べったい形状だった。




だが、
私は気にせず、
その柔らかいのと、
固いのを
1袋ずつ
カゴに入れたのだ。





しかし、
先日得た知識では、


「塩は、湿気ると固くなり、
乾燥するとサラサラになる。


砂糖は、逆。
乾燥すると固くなり、
湿気ると柔らかくなる」のだ。





とすると、
私が

カゴに入れた柔らかい砂糖は、
既に、

湿気ていたのだ。





つまり、
最初から、
袋に

穴が開けられていた
可能性がある……。






スーパーに電話し、
事情を話すと、
すぐに

新品を持参して
交換してくれた。





こんな経験は、初めてだ。



しかし、
最悪、
誰かが悪意を持って
カッターで

袋を切り裂いたとすると、


それ以上のこと(異物の混入)を
した可能性もある。




十中八九、
単なる嫌がらせだろうが……。





しかし、
とにかく、食べない方がよい。






嫌な時代になったものだ。




これからは、
ひとつひとつ、
よく見て

カゴに入れなくてはならない。





そのスーパーは、
冷房が過剰なので、
薄着の夫が寒かろうと思い、
買い物を急いだのが

失敗の元だった。





やれやれと思っていると、
固定電話が鳴り、
夫が

すぐに出てしまった。




「ハイ」と答えたが、
相手が無言なので

切ったようだ。



知らない番号だと言う。




すぐにまた、かかってきた。




やはり、
知らない携帯番号だ。




今度は、
夫に、
「出ないで」と言った。




留守電に切り替わると、
今度は
先方が
すぐに切った。





やはり、
詐欺電話だろう。





元々、
詐欺電話対策として

留守電にセットしてあるのだが、
夫は、

それが
頭に入っていないのだ。





仕方なく、


「知らない番号には出ない。
留守電にセットしてあるので、
それを聞いて

相手を確認してから
出る」と、


紙に
大きく書いて
電話機に

貼り付けた。





やれやれ……。



本当に
嫌な時代だ。






先日は、
「40代の人が

詐欺メールに引っかかった」
という記事を読んだ。




その人は、
たまたま、
その銀行と住宅ローンの契約を

結んだ直後だったので、
詐欺メールと思わず、

開いて
指示通りに
進んでしまったそうだ。






うちのパソコンにも
毎日、

大量の詐欺メールが届く。




迷惑メールに
振り分けられないものも
増えてきた。





今は、
私が管理しているから良いが、
夫は
不用意な人だから、
もしも

夫が
管理するようになったら、
引っかかる恐れがある。




あぁ、
やれやれ……。