すずめの歌

夫と2人暮らしの日々

癌告知

昨秋、夫に、癌が見つかった。



ある日、受診から帰宅した夫が言った。


(夫は、大したことのない慢性的な症状で、年に数回、薬をもらいに通院している。)


「今日、A医師から、『数年ぶりに、嚢胞のエコーを撮ってみましょう』と言われ、撮った。
その結果、『以前より影が濃く、どうも癌が疑われます』と言われた。
『次回再検査し、それで、癌かどうか、確定します』とのことだった。」


私「エーッ!! そりゃータイヘン!! 次回受診は、私も同席して、話を聞くね。」



私が同席した診察室で、A医師は、開口一番、こう言った。
いつになく、簡潔明瞭に。


前回ご主人にお話しした通り、癌なのですが
今日は、転移の有無を調べるために検査しました。
幸い、転移は見つかりませんでした。」


私は、心の中で叫んだ。
「ヒッ、ヒエエーッ!! ハ、ハナシ、違うじゃん!!!」(゚∀゚)


たぶん、私の口は、あんぐりと開いていたと思う…。



私も、何度かA医師を受診したことがあり、彼のことは、少し知っている。


彼は、口数は多いのだけれど、キッパリとは話さない。
あいまいで、ぼやけた、分かりづらい説明をする医師である。


しかし、この話は、「癌か❓ 否か❓」の話なのだ。


「癌告知」されたにも関わらず、本人が理解していなかった……とは…


あ り 得 な い ッ …… ❕ ❕ ❕ 😢😢



ちなみに、夫は、「認知症」では全くない。
60代の今は、若い頃とは、もちろん違っているけれども。


要するに、彼は、「ボヤーッとした、スキだらけの人物」…なのだろう…。😢


「癌」だなんて、夢にも思っていなかったところへ、突然、「癌」と言われ、頭も気持ちも、全く受け付けなかったのではないか…??


生来の臆病さも手伝って……💦 


勝手に、悲劇的な話を、楽観的な話にすり替えて聞き取ってしまったのかも知れない…💦


(夫の日頃の性格は、ハッキリ言うと、極端な「臆病者」「腰抜け」である…。😢)


そして、A医師も、癌告知のショックをやわらげようと、いつもより更に、「あいまい話法」を駆使した可能性がある…。



結局、真相は、分からずじまいだ…。


【もし、夫に問いただしてみたところで、真実が分かるとは限らない。
夫は、自分に都合の悪いことは、平気で誤魔化すし、ウソをつくからだ。
それに、癌宣告を受け、落ち込んでいる夫を、医師の説明をちゃんと聞いてなかったと、追い打ちをかけて責めることは、さすがの鬼の私にも、出来ない…。】



A医師からは、大学病院を紹介された。


そして、大学病院からは、更に、T病院を紹介された。


私が、大学病院にもT病院にも、しっかりと同行し、口ベタな夫に代わって医師たちにキッチリと質問をしまくり、疑問点を完全にクリアーにしたことは、言うまでもない。



夫は、これから手術を受けることになった。


私は、夫をサポートし、しっかりと情報を得て状況判断をしていきたい。


幸い、医師たちの話によれば、癌は「早期。手術も難しくはない」らしい。
それが救いだ。


だから、夫も、そんなにメゲてはいない様子だ。


15年前、健康診断で、肺に影が見つかり、再検査になった時には、夫は、あからさまに不機嫌になり、むくれ、スネた。
(幸い、再検査では、完全にシロだった。)



今回は、今のところ、スネてはいない。


彼も、少しは、オトナになったのだろうか…… ❓ ❓


その答は、これから出る。


それにしても、ツカレルよぉ ~ ~ 💨 💨 😢