髪
夫と結婚した四半世紀前、夫の髪は、すでに少なかった。
ところが、今になって、当時の写真を見ると、
おお、なんと豊かな黒髪よ…。
しかし、年配の男性のスキンヘッド風髪型は、私は結構好きだ。
ピカピカと地肌が出ているのも、男らしくて素敵だと思う。
私が男なら、断然、スキンヘッド風にする。
しかし、夫は、そうしない。
まだまだ、伸ばすことに固執している。
それゆえ、かえって惨めに見えると私は思う。
しかし、まあ、夫の頭など、関心を持つのは私位だろう。
従って、放置して良い。 笑
問題は、この私だ。
この数年、みるみる髪が減少してきた。
最初は、「夫のハゲが感染した」と嘆いていた。
しかし、今や、冗談では済まなくなってきた。
男性なら、思い切り短髪にする手がある。
しかし、女が丸刈りにすると、
アウシュビッツ風になりやすい。
よほどの美女以外は。
おまけに、私の頭の形は、かなりカッコ悪い。
頭の輪郭が浮き出るショートヘアは難しい。
年配の女性で、
よく、大仏風のチリチリパーマにしている人がいるが、
昔は、ナゼ、あんな変な頭にするのか?謎に思っていた。
しかし、今は、その理由がよく理解出来る。
少ない髪量で、ボリュームを出したいのだ。
しかし、私のデカイ顔では、大仏ヘアは似合いそうにない…。
それに、パーマは、維持費が高くつきそうだ。
育毛剤作戦も効き目がないことは、
数十年かけて、すでに、夫が実証済みである。
また、私の頭はデカすぎる。
そのため、大抵の帽子はキツい。
帽子を脱ぐと、
髪がベッタリと頭に張り付き、見苦しくなる。
だから、帽子作戦も、難しい。
もちろん、カツラも検討した。
しかし、素敵なカツラは、やはりお値段が張り、
ビンボーな私には、手が出ない…。
安いカツラでも構わないが、
しかし、冬はともかく、夏が暑苦しいだろう…。
…八方塞がりである。
今日も鏡を見て、タメ息をつく。 (´。`) 💨 💨 💨
この上は、
髪なんかどうでも良いさーと、悟りをひらくしかないのか?
… たぶん、それが一番、ムズカシイ。(´。`)
※
数年前、乳癌が骨転移した。
私の癌はホルモン依存性だったので、
ホルモン療法で、女性ホルモン量を抑えた。
その時、しきりに、髪と睫毛が抜けた。
今は、もうホルモン療法はしていないが、
当時のように睫毛と髪が抜ける。
抜けた睫毛が目に入ることが、毎日続いたりする。
恐らくは、女性ホルモン量が減少しているのだろう。
年齢的に、やむを得ないのだろう…(´。`)
乳癌が再発しないためにはイイことだと、
ポジティブに捉えよう。 笑