すずめの歌

夫と2人暮らしの日々

悲しい映画、そして悲しい日本の現状

映画「新聞記者」を見た。(2019年公開)






とても
重苦しい終わり方に、
とても
気持ちが暗くなった。






日本アカデミー賞の
「最優秀作品賞」
「最優秀主演男優賞」(松坂桃李)
「最優秀主演女優賞」(シム・ウンギョン)
受賞作品だ。






シナリオと演出には、
やや
欠点があった。






しかし、
それを補ってあまりある

大きな、重いテーマが
表現されていた。





日本の
現内閣の独裁的暴走、
恣意的な国民への支配・操作の
暗黒と恐怖の実態を、
鋭く

暴き出していた。







そして、
松坂桃李が

最後に見せた、
弱々しく敗北し、絶望する表情。







これほどに凄まじい
「絶望の表情」を、
私は
過去に見た事があったろうか?




松坂桃李は、タダのイケメン俳優ではない。







しかし、
主演のシム・ウンギョンの

(3.4年前に来日した韓国人女性)
変な

日本語のイントネーションが、


緊迫し白熱する進行に、
どうしても、

水を差してしまっていた。







設定では、
主役の女性は、
「父が日本人・母が韓国人・ニューヨーク育ち」。






しかし、
シム・ウンギョンは、
あまりにも、
「韓国語っぽい日本語」しか
話さない。





本来は、
なめらかな日本語を話し、
緊迫感を盛り上げるべき
この主役を、


日本人女優の中に、
ついに引き受ける人が

いなかった…。




その
現在日本の
厳しく、
重い現実…。






その冷酷な厳しさに、
私は、

何よりも、
深く
戦慄と恐怖を感じ、
たじろいだ。







日本社会は、
既に、

「言論と表現の統制」が
なされているのだ…。






あるいは、
「言論・表現の自粛」

「言論・表現の萎縮」が
なされているのだ。







現実においては、
河井前法相の議員辞職に対し、
二階幹事長が
白々しく

「他山の石」と、言ってのけた。





選挙買収に使われた1億5千万円のうち、
1億2千万円は、

自民党に与えられた
「政党助成金」だ。




すなわち、
国民の血税が、
選挙買収資金として
自民党本部から

河井氏に渡った…。



…にもかかわらず…。






また、
この3月には、

医療従事者がワクチン接種し、
4月からは、

老人施設で接種が始まると
発表され、


私は、
少しだけ安堵していた。






ところが、
現時点では、
医療従事者500万人のうち、
ワクチン接種を終えたのは、

わずか、
20万人だそうだ。





老人施設では、
いつ
接種がされるのか、
わからない…。






結局、
サッサと、いち早く
ワクチン接種を済ませたのは、
スガ氏だけだ…。






こんなにも
惨めに、
遅れに遅れたコロナ対応の下、
白々しく、
「五輪聖火リレー」が開始されるとは…。






それも、
感染力が2倍で、
子どもも死亡すると言われる変異株が、
まさに
広がりつつある現状で…。






しかも、
変異株には、
ワクチンの効果があるのか否か、
まだ
分かっていないそうだ







日本は、
既に、

「先進国」ではない…。






もはや、「後進国」なのだ。






それが、現実なのだ…。







実際、
この何年かで、
先進国の中で、
賃金が下がったのは、
日本だけ…だそうだ…。






私は
悲しくてならない。





なぜ、
こんな国に
なってしまったのか?




誰が
こんな国に
したのか?






やはり、先進国の中で、
国政選挙の投票率が
わずか
50%という低さは、
日本だけ…だそうだ。





今まで、
投票に行かなかった人達が
投票すれば、
それだけで
日本は
変わるそうだ。






しかし、
このまま、
日本人は

投票に行かず、
結果的に
現・自公政権を
支持するのか?





そして、
ますます、
アメリカの1州となる道を
突き進むのか?






まずは、
現政権が

計画しているように、
後期高齢者医療の負担割合を
2割に増やし




いずれは、
国民皆保険も
手放すのか…?




今のアメリカのように、
アメリカの大保険会社を
富ませるために…。






自衛隊は
アメリカ軍と一体化し、


世界各地で
流血の戦闘を行い、

隊員が
死んで行くのか?





国民同士の
貧富の差は
ますます
拡大し、


今でさえ
ビンボーな私は
ますます
生活が苦しくなり、


病院にさえ、
かかりたくても
かかれなくなるのか?




今の
貧しいアメリカ人のように…。







…その頃には
私は
死んでいたい…。




しかし、
そう
うまく行くか … 。