すずめの歌

夫と2人暮らしの日々

穂村弘さんの「鳥肌が」

穂村弘さんのエッセイ集、
「鳥肌が」を
読んだ。





穂村さんは、
初めてのことに対して、
わくわくするより、
「こわい」と思うそうだ。






自分の人生を、
4文字で表すのなら、
「びくびく」だそうだ。






そんな穂村さんだが、
私が驚いたのは、
どうやら、

女性と交際した経験が
結構、豊富らしいことだ。





大学1年の時には、
もうちゃんと、
彼女を
つくっていたらしい。






また、
奥様がどんな人なのか?
と、私は疑問に思ったが、


奥様は、
見知らぬ外国へ行き、


ウェートレスさんには、
使いかけの

可愛いポケットティッシュを、


タクシー運転手さんには、
日本の50円玉を、


カタコトの英語と共に、
笑顔で差し出し、


相手を
一瞬で喜ばせるワザを
持った女性だそうだ。





おそらく、
穂村さんとは、
絶妙のコンビネーションを

発揮する奥様なのだろう。







「鳥肌が」は、
「こわい話」を集めてある。





私は、
よく切れるカミソリの刃を
肌スレスレに
あてられているような
感じを受けた。





(もちろん、
ところどころでは、
声を立てて笑えたせいで、
何とか

読了できたのだが……。)






しかし、
この本は、
「講談社エッセイ賞」を

受賞している。





つまり、
世間の大部分の人にとっては、
この程度の
「こわい話」は、
むしろ
「快感」なのだろう……。





ふーむ。