すずめの歌

夫と2人暮らしの日々

「助けを求めなさい」と言われても……。

すずめ

NHKドラマ「テミスの不確かな法廷」を見た。





以下、ネタバレ含みます。







最新回では、

「戸籍のない13歳くらいの少女」が登場した。







祖母・母・少女の3人暮らしで、

どうやら、

虐待の世代間連鎖のようだった。

 







保護された少女に、

若い女性裁判官が説諭した。








「困ったら、助けを求めなさい。」








わたしは、涙しながら、

「それは、ムリ」と思った。

 







親から虐待され、

他に助けてくれる人も居ない場合、

子どもは、

どう考えるか?







「助けは、来ない」と、

深く

学習するのだ。

 







特に、この少女の場合、

祖母・母以外に、

社会との接点もなかった。

 





だから、

誰に、助けを求めれば良いか、

分からないのだ。







(接点があったとしても、

担任教師すら、「虐待」に気づかず、

もし気づいても、

何もしてくれないことも多い。)





 


 

そもそも、

「助けを求めよう」と

考える子どもは、

「助けられた経験がある子ども」だ。

 







困っている子を助けるのは、

普通は、

親の仕事だ。








ところが、

子を最も困らせているのが、当の親であり、

子を全く助けない場合、


子は、

「助けは来ない」と

深く学習する。

 






これは、

普通に愛されて育った人には、

分からない感覚だろう。







愛されて育てば、

親は

「困った時に助けてくれる存在」だからだ。

 







わたしの場合を言おう。

 






わたしは、

7歳から強度の便秘になり、

今も、

ずっと、困っている。

 






便秘になった原因は、ハッキリしている。







母である。

 






わたしが

小学校に入学して間もない時のことだ。







学校がすぐ近所だったせいか、

母は、

わたしと次兄を起こすのが、遅かった。







服を着て、朝食をとる。



そのギリギリの時間にならないと、

母は起こさなかった。

 






次兄と並んで、

朝食を食べていたとき、

次兄が立ち上がり、

トイレに行ってしまった。

 






それを、

台所から来た母が見て、

大声で怒鳴った。








「ご飯食べてるときに、

お便所に行くのは、

行儀悪い!」







そう言って、

激しい剣幕で怒鳴った。

 






座って食べていたわたしは、

縮み上がった。







まさにその時、

わたしも、朝食により、

便意を催していた。







しかし、母の剣幕に、

わたしは

恐れをなし、

便意を必死にこらえた。

 






(何も知らない次兄は、

ノホホンと戻り、

その後も、度々、

食事中にトイレに行った。)

 







朝食を食べ終わると、

登校しないと間に合わない時間だ。








遅刻をおそれたわたしは、

そのまま登校した。






学校でも、

便意は襲ってきたが、

社会訓練が全くされておらず、

極端に

自己主張が出来なかったわたしは、


授業中に

手を上げるのも恥ずかしくて出来ず、

ひたすら、

便意を押さえつけた。

 






第一、

学校の臭くて汚いトイレは苦手で、

入るのが苦痛だった。

 







我慢はクセになり、

わたしの便秘は、固定し、

いつも

コロコロの固い便しか出なくなり、

わたしは切れ痔になった。







それでも、わたしは、

母に

何も言えなかった。

 






母は、いつも

「アンタの1歳の時の通院入院で、

自分は、

ものすごく苦労をさせられた」と、

わたしに

繰り返し文句を言っており、


わたしは、

「これ以上、

母に迷惑をかけることは、対に許されない」と

自分に

誓っていたからだった。

 







母は、時々、わたしの前で、

「あー 便秘だわー」と嘆いた。








だから、

わたしは内心、

「母も便秘なんだから、自分も大丈夫」と

自分を慰めていた。

 







(ところが、後年、

母に

「便秘症なんだよね?」と確認すると、

母は

大きく否定し、わたしは裏切られた。






要するに、

母は、基本は正常で、

ごくたまの便秘を

大げさに嘆いたに過ぎなかったのだ。)

 







小4の時、家に、

女性占い師?が来た。







父が

勤務先で大金をなくして困ったが、

警察に届けられない金だったため、

母が依頼したのだ。







その女性は、

「勤務先に、

これこれの特徴の人がいるでしょう。

その人が盗った」と言った。






その特徴に

ぴったり当てはまる人は、確かにいた。

 






また、占い師は、

わたしの顔を見て、こう言った。







「この子は、ガッチャキです。

雪の元をつけなさい。」

 





ガッチャキとは、切れ痔のことだった。







わたしは、

「なぜ、分かるのだろう?」と

不思議に思った。

 






その人が帰って数日後、

母は、

わたしに無言で

「雪の元軟膏」を渡してきた。







本当にガッチャキなのかは、

ひと言も

聞かれずじまいに終わった。

 







その後、

長兄が母に、

「便秘で困っている」と相談し、

母は、

「エビオス錠を飲めば良い」と答え、

買ってやっていた。







わたしは、

その2人の仲睦まじい様子を

横で見ながら、


「自分も困っている」とは、

ひと言も言えなかった。

 








2.3年前、ある事件が起き、

わたしは、

ものすごく衝撃を受け、

極度に緊張し、それが3週間続いた。







全く眠れず、

眠剤により、5時間だけ、眠れた。

 






その間、

便通だけは、スムーズだった。







たぶん、

脳が

極度に緊張し、

過敏になっていたため、


普段は

スルーしている直腸からの信号

(排便が近づいた信号)を、

確実に

キャッチしたのだろうと、

わたしは

解釈している。

 







3週間が過ぎ、

凪に入ると、

便秘は、復活してしまった。