「責任感が強く、消極的」
私の
小学校時代、
つまり
60年位前だが、
その当時は、
通知表に、
担任からの短い評が
書かれていた。
私が
小学生だった時、
転校が多かったこともあり、
担任は、
毎年
変わった。
しかし、
担任が替わっても、
私の通知表には、
毎年、
判で押したように
同じことが
書かれていた。
・責任感が強い
・消極的。もっと積極的に
の2点だった。
当時の私は、
自分が
「責任感が強い」と
評される理由が
分からなかった。
自分では
「普通の行動」しか、
とっていないつもりだった。
しかし、
今なら、解る。
私は、
母から、
・生まれつきの顔の奇形
・1歳 時に患った股関節の病気
・生まれつきの性格の悪さ
を日々、
責められていた。
子どもだった私は、
それらを
すべて、
「自分の責任だ」と思い込み、
「これ以上、絶対に、
母に
迷惑をかけない」ことを
至上命令とし、
日々、生活していた。
その、
「自己責任ではないこと」を
「自己責任」として
抱え込み、
しゃにむに、
「事態が
悪化しないように努める」という意識は、
学校生活でも、
無意識のうちに、
発揮されていたのだろう。
私は
日々、
張り詰めて
生きていたのだ。
母は、
私の顔も性格も、
「世間並みではない、
恥ずべきレベル。
人前に出るべきでないレベル」
として
日々、
蔑視していた。
そんな私は、
誇りを
全て
剥ぎ取られ、
これっぽっちの自信もなく、
オドオドと脅えて
生きていた。
そんな子が、
積極的になれる筈がない。
子どもらしさがない子、
すなわち、
子どもなのに、
過剰に
責任を取ろうとしたり、
子どもなのに、
のびのびしたところがなく、
オドオドと
脅えている子には、
「それなりの理由」があるのだ。
今、
振り返って見ると、
私の小学校時代の
6人の担任の中で、
私の
特異な態度や行動が、
何に
起因するものなのか?
それを
洞察した人はいなかった……
と思う。
60年前に比べ、
現代は、
心理学の面でも
大きく前進した。
しかし、
一方で、
学校現場の
教員の質は、
低下しているらしい。
子どもの
「特異な態度・行動」に気づき、
その原因を
見て取り、
「子どもの真実」を理解し、
少しでも
子どもを
援助しようとする教師が
一人でも、
多くいてほしい。