すずめの歌

夫と2人暮らしの日々

老化現象

すずめ


婦人科に行った。

 






もともと

分泌物が多いのだが、

微量の出血があったのだ。

 







検索すると、

どうやら、

「萎縮性膣炎」らしい。

 







昔は、

「老人性膣炎」と

言ったそうだ。

 







加齢により、

女性ホルモンが

少なくなった結果、

膣が

炎症を起こすらしい。

 








がん検診は、

半年前に受けて

シロだったし、


痛くも

かゆくもないし、


放置してしまおうか?

とも思った。

 






しかし、

「不正出血は婦人科へ」と

書かれている。

 






臆病者の私は

仕方なく

受診した。

 








医師は、

やはり、

こう言った。






「女性ホルモン減少のための

膣炎ですね。


子宮は

問題ありませんが、


膣の壁が

薄くなっています。」








私
「老化現象ですか?」






医師

「ハイ!」






医師

「治療は、

女性ホルモン剤と

抗生剤ですが、


乳がんをやった人には、

女性ホルモン剤は

出せません。


少し、

治りが

悪くなります。」

 









最近、

夕食に

5品作ろうと思っていて、


結局、

1品を

完全に忘れ去り、


4品作って

終わることが多い。

 








電子レンジの中に、

温めた皿を

置き忘れてしまうことも

しばしばだ。

 








脳も、身体も、

あらゆるところが、

経年劣化を

起こしている。

 








何十年も

使い続けたのだから、

当然だ。









貸し与えられた身体を

大地に

お返しする日は、

着実に

近づいている。

 









それでも、

この年になるまで

生きてきて

良かった。

 







子ども時代に

親から

植え付けられた

間違った考えを、


「間違いだ」


「馬鹿な親だった」と、


今は、明確に

認識出来ているからだ。

 









それだけでも

しあわせだ。

 








幼い頃から

悩んできた

「生きる意味」

「ナゼ生きる」についても、


ほとんど

解りかけている。

 









「意味」「理由」など、ないのだ。

 








できるだけ、

しあわせに生きれば

それで

良いのだ。








それだけだ。

 








しかし、

私の両親のように、

わざわざ、

子を

不幸にしてしまう親もいる。

 








そんな親に育てられたら、

長く

苦しんで

生きることになる。

 









しかし、今、

わたしは、ようやく、

親の洗脳から

自分を

解放しつつある。

 








まともな親に育てられた

幸せな人は、

ここが

人生の

スタート地点なんだなあ……

と思うと、


実に、

うらやましい。

 








しかし、

わたしには

この人生しか

ない。

 







ここから

しあわせに

生きていこう。