生き物のオキテ
散歩中、思いがけないことに出くわした。
晴れた昼間、いつも通り、人通りの少ない道を歩いていた。
ふと気づくと、白っぽい小鳥が(雀より少し大きい)、けたたましく鳴きつつ、急速度で頭上を飛んで行った。
もう1羽、大きめの白っぽい鳥(ハト?) が飛んでいるのも視野に入った。
2羽の飛び方に、異常な気配を感じた私は、立ち止まって見上げた。
道路に面したマンションのベランダの近く(5階くらい)へ、2羽は相次いで飛び去った。
明らかに、ハトが小鳥を追っている。
あっ、ハトの翼が、ベランダの手すりにぶつかったのか?
翼から、一気に、20本くらいの羽根が抜け、空中に散らばり、漂った。
私の足元にも、1本、落ちてきた。
小鳥は、なおも、高い声で断続的に鳴き、急速度で、今度はマンションとは逆方向の林へと飛び去った。
ハトも、多量の羽根を失いながらも速度を落とさず、小鳥を急追する。
樹間に、2羽の姿は見えなくなった。
私の足元の地面には、長さ15センチ位の、白とグレーの入り交じった羽根が残された…。
カラスが雀を捕獲する目撃談は聞いた事がある。
ハトも、小鳥を襲う…と、今回初めて知った。
ハトは、「平和の象徴」である。
だが、ハトも、「弱肉強食」の自然の掟の中で、必死に生きているのだ…。
自然界は、厳しい…。
今、
私たちヒトも、ウィルスと戦っている…。
生きるか、死ぬか…の戦いだ…。
しかも、この戦いは、「短距離走」ではなく、「マラソン」らしい。
ヒトは、勝つのか?負けるのか?
1年後、「持病のある人」と「高齢者」が、かなりの数、いなくなっている可能性がある。
それは、ヒトにとって、敗北か?勝利か?
いずれにせよ、
私自身(=持病のある準高齢者)が、いなくなる可能性も、考えなくてはならない…。
… しかし、考えたくない … 。
… 怖ろしい … 。
眼を背け、… のほほん … と、このまま生きていたい …。