すずめの歌

夫と2人暮らしの日々

泣き言

母が
転倒・骨折・入院してから、
もうすぐ、

1ヶ月になる。





先週、
母は
無事、
自分も希望したリハビリ病院へ
転院した。






私は、
すっかり
振り回された。







この冬、
母に、
猛毒と熱い炎を
吐きかけられ、
私の心は、
火傷を負い、
爛れた。




そのため、
私は、
もう当分、
母には会うまい、
会話もするまいと、
決意した。





その予定だった…。





ところが、
今回、
緊急事態が発生した。





私は、
何度も病院へ通い、
母に会い、
長々と
会話せざるを得なかった…。






ふと、
気がつくと、
早朝に眼が覚め、

眠れない。



悲しい気持ちに終始し、
やる気が出ない。



何ひとつ、
楽しめない…。




もう、
消えてなくなりたい…。




…そう考えている私がいる…。






…これは、マズイ。



…そうは思うが、どうすれば良いか?





…立ち往生している。






原因は、
母の意識が、
35~80歳に戻っている事にある…
思う。





母は、当時、
私を
見くだしていた。




そして、
今、
当時の通りの態度を
私に取るのだ。




私が
5.6歳の幼児だった時から、
いや、
カタワ者として
私が生まれた時から
40年間、
ずっと、
母は、私を
見くだして来た…。






半ボケ状態の母は、
この20年間で、

立場が逆転した事を
意識出来ない。





20年前よりも、
もっと古い時代に
タイムスリップしたかのように、
私を
見くだして来る…。




長年、
私を
「人並み以下のカタワ者、ダメ人間」と
蔑視して来た
態度を、
母は
露わにする。






その母の態度が、
母を気づかって必死になり、
隙だらけになっている私の心を、
横からドンと
直撃する。





気がつくと、
帰宅した私は、

グッサリと傷つき、
地に倒れ伏している…。





長年、
打ちひしがれ続けて来た、
子ども時代の心に、
私の心は、

情けなくも、
戻ってしまう…。






そして、
ドクドクと
血を流す…。







また、
私は、
次兄とメールのやり取りを交わすうちに、
母が

次兄にも、
事ある毎に

私の悪口を言っている…と
気がついた。





そして、
悲しいかな、
次兄は、

その母の話を、
すべて
真に受けている。




「妹は、母に、
悪い事を、色々して来た。
母は、
可哀相な被害者だ」と
次兄は

考えているらしい…。




それを、
私は、
今まで、
「バカバカしい」と、
一笑に付して来た。




バカげた話ばかりで、
いちいち抗弁するまでもない、

考えて来た。






しかし、
今は、
情けない…。




泣きたい気分だ…。







どうも、
すっかり、
気持ちが

弱ってしまった…。