すずめの歌

夫と2人暮らしの日々

バカで、嘘つき

私は、バカ息子の起こした事故の原因を、


「急加速プラス急ハンドルにより、
ひどく滑ったのではないか?
そして、滑った時に、

以前に私を乗せた時と同じく、
片手ハンドル・しかも3本指で軽く触るだけ、
だったので、
即立て直しが出来なかったのではないか?」
と考えた




事故当日の夜、それを、バカ息子に確認した。


バカ息子の返事は、
「いや、絶対、そんなコトない!」だった。




確かに、あの日は、路面が滑りやすい日だった…とは思う。


しかし、あの日に特に、スリップ事故が多発したとは聞いていない。



とにかく、ドライブレコーダーの記録を見れば、事実が分かる。




事故の翌日、
バカ息子が、車屋さんに預けている事故車の中の荷物を取りに行ったと知り、
私は、ドライブレコーダーのSDカードをもらったか、息子に尋ねた。


息子の返事は、
「あー、そういえば、もらった。
だけど、事故車の中のどっかに忘れてきたと思う。」




私は、車屋の営業さんにtellし、SDカードの郵送を依頼した。


営業さん「息子さんに渡しました。」


私「受け取ったが、事故車の中のどっかに忘れてきたそうです」


営業さん「探してみます」



営業さんからtell
「息子さんに直接に手渡した工場長が、
息子さんが鞄のポケットにしまうのを見たそうです。


しかも、息子さんは、ウチに来た時、最初から、
ドライブレコーダーのSDカードのことを、
すごく気にしていたそうです。


息子さんは、
ご自分のマズイ運転を知られるのがイヤなんじゃないでしょうか?」


私「…。」



証拠隠滅…!



この事実が、何よりも、バカ息子の運転ぶりを、証明している…!



バカ息子の留守に、早速、鞄のポケットを見たが、
もう、何もなかった…。



バカで、嘘つき」…これって、最悪ではなかろうか…?


「バカ正直」という言葉があるが、
「バカで嘘つき」より、「バカ正直」の方が、遙かに遙かに、マシではないか?



それにしても、あやうく、バカ息子に騙されるところだった。


私は、「お人好し」の上に「バカ」がつくのだろう。



「お前の息子は、バカで、嘘つきだよ」

… 自分に言い聞かせていると、

心がざっくり裂けて、血が流れる…。